■ 皆さんこんにちは。シュビアです。今回は、今まさに摘芽の時期を迎えるダージリンのファーストフラッシュの中で、私自身がガーデン整備から製茶の過程にまでたずさわる「ジムリング」ガーデンについてお話したいと思います。
■ ダージリン中心部ジョイパイグリより車で3時間、山頂部に近くに位置するジムリングガーデンでは、これまで近郊のナムリンガーデンと同品種の茶葉を産出し、主にヨーロッパ向けのフレーバーレスティーを中心に紅茶生産が行われてきました。しかし、1997年のオータムナルの収穫を最後に、オーナーの意向で生産を休止し、ジムリングガーデンは深い眠りにつきました。
■ 私がそのガーデンをオーナーの案内で訪れた1999年4月、雪解けの後に芽吹いた若い草花を見て、オーナーは「このガーデンでもう一度紅茶生産を行いたい…」とやさしく私に話しました。そして、私になぜガーデンを休眠させたのかは質問しないことを了承させた上で、香り高い紅茶葉を生産していこうと言ったのです。
その日を境に、私たち二人は栄養をたっぷりと蓄えた茶園を10の区画に区切り、様々なガーデンから苗木を集め、このガーデンに最も適した茶樹を厳選しました。そしてその茶樹の成長を2000年のファーストフラッシュからオータムナルまで見守り、幾度となくテイスティングを重ね、ようやく納得のいく茶葉が生産できるようになったのです。
■ 2001年4月、まさにこの時、香り高いファーストフラッシュがダージリンのなだらかな丘に芽吹き始めています。